(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比320円安の38,781円と反落して取引を開始しました。昨日発表された日銀の国債購入減額と追加利上げに加え、FOMCの声明文、及びパウエルFRB議長の記者会見を受け、市場では日米の金融政策の方向性の違いが改めて意識されました。これを背景として、外国為替市場では10時台に1米ドル=148円50銭台後半と今年3月以来の円高米ドル安へ進行し、日経平均株価は一時前日比1,363円安と下げ幅を拡大させました。その後、自律反発のような動きがみられ、昨日引け後に今期業績予想の上方修正を発表したアドバンテストが大幅に上昇し、相場を下支えしました。業種別では金利上昇をうけ銀行株や、円高が企業業績の追い風になる空運業や紙・パルプ業株などが底堅く推移しました。後場に入り38,000円を挟んで一進一退の動きとなり、大引けは975円安の38,176円となりました。取引時間中にはトヨタ自動車の4-6月期決算が発表され、営業利益が市場予想を下回ったことや、通期業績予想が据え置かれたことなどから、終値は前日比-8.47%となりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国では7月のISM製造業景気指数が発表されます。同統計が仮に市場予想を下回れば米国金利の低下を招き、さらなる円高ドル安の材料となりそうです。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

ご投資にあたっての注意点