(注)画像はイメージです。

本日の動き

前日発表された7月のISM(サプライマネジメント協会)製造業景況感指数など、米国の経済指標は市場予想を下回る結果となり、景気減速への懸念が高まり株式市場では主要3指数が揃って大幅に下落しました。本日の日経平均株価は前日比682円安の37,444円で取引を開始しましたが、寄り付き後しばらく売り気配で値を下げる銘柄が多く、直後には36,000円台前半まで約1,000円下げ幅を広げました。米国ハイテク企業の決算で失望的な内容も出始めており、前日はインテルが2四半期連続の赤字決算を発表し、時間外取引で大幅安となり投資家心理を冷やしました。東京エレクトロン等の日経平均株価採用の主力ハイテク株も大きく株価を下げ日経平均株価の重石となりました。為替市場では円高トレンドが維持され、1米ドル=149円台での推移が続いたことで、前日に続いて輸出関連株の下値模索も続きました。結局終日ほぼ全面安となり、日経平均株価は前日比2,216円安の35,909円と続落して本日の取引を終えました。下げ幅は1987年10月20日以来、約36年10ヶ月ぶりの大きさで今年最大、史上2番目の下げ幅となりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国では7月雇用統計が発表されます。労働環境のゆるやかな緩和が予想されていますが、波乱含みの市場環境下で好材料となるか悪材料となるか見極めたいと、発表を控えて緊張感が高まっています。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点