(注)画像はイメージです。

本日の動き

前日、米国で発表された7月のPPI(生産者物価指数)が市場予想を下回ったことでインフレ圧力の緩和が継続していることが示唆され、FRB(米連邦準備理事会)による早期利下げ期待が高まりました。これを受けて、前日の米国株式市場で主要3指数は揃って上昇しました。本日の日経平均株価は米国株高を好感して前日比303円高の36,535円で取引を開始しました。10:30に岸田首相の自民党総裁選不出馬が報じられると、株価が上昇する場面もありましたが、11:00ごろから米ドル円相場で円高が進み始めると株価下押し圧力が強まり、前引け前に日経平均株価は下落に転じ、14日の取引時間中の安値を付けました。岸田首相の記者会見が終わり、後場に入ると円高が修正されたことから日経平均株価は前日比横ばい圏まで戻りました。その後は、米国でCPI(消費者物価指数)の発表が予定されていることから方向感に乏しく、小幅高での推移となり、引けにかけては株価が持ち直して、日経平均株価は前日比209円高の36,442円で本日の取引を終了しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国で7月のCPIが発表されます。PPIに続きインフレ圧力の低下が確認されれば、FRBが利下げをするための補強材料となることから、株式市場への影響が注目されます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点