(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比61円安の36,381円で取引を開始しました。前日の米国では、ほぼ予想通りインフレ鈍化を示す結果となった7月CPI(消費者物価指数)発表を無難に通過し、株式市場で主要3指数は揃って上昇となりました。一方、米司法省がグーグルに独占状態の是正策として同社の事業分割を検討していると報じられた事が嫌気され、グーグルを傘下に持つアルファベットなどのハイテク株では下落する銘柄が目立ちました。日本でも東京エレクトロンなどのハイテク株は下落して寄り付き、日経平均株価の重石となりました。一方で、寄り付き前に発表された日本の2024年4-6月期GDP1次速報は市場予想を上回る結果となり、投資家心理を和らげました。日経平均株価は寄り付き後上昇に転じ、一時前日比442円高の36,885円まで上げ幅を広げました。その後もみ合い、結局同284円高の36,726円と4営業日続伸して本日の取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国では雇用や景気に関する経済指標発表が相次ぎます。景気については、NY連銀とフィラデルフィア連銀の8月製造業景気指数や7月鉱工業生産の発表が予定されています。雇用については週間新規失業保険申請件数が発表されます。米国景気がソフトランディングに向かうか注目されます。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点