(注)画像はイメージです。
本日の動き
米国の7月小売売上高の市場予想を上回る結果を受け米国景気後退懸念が和らぎ、米株式主要3指数は揃って大幅上昇となりました。9月のFOMCでの大幅利下げ期待も後退し、日米金利差の拡大期待から1米ドル=149円台まで円安米ドル高が進行しました。米国株高と円安が強い追い風となり、本日の日経平均株価は前日比578円高の37,304円で取引を開始しました。その後も買い気配で値を上げる銘柄が多く、37,000円台後半まで一気に上げ幅を広げました。おおよそ急落前の水準で心理的節目の38,000円前後でしばらく一進一退となりましたが、引けにかけては上げ幅を広げ、前日比1,336円高の38,062円で本日の取引を終えました。5営業日続伸で8月1日以来約半月ぶりに38,000円台を回復しました。幅広い銘柄が上昇し、東証プライム市場全体では値上がり銘柄数1,535と、全体の9割を超える銘柄が上昇する全面高となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日は米国で7月の住宅着工・建設許可件数、8月のミシガン大消費者マインド調査(速報値)が発表されます。金利上昇の影響を受けて住宅関連や消費の一部に弱さがみられることから、両指標の結果が注目されます。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)