(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

23日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の講演はハト派的な内容でした。講演で「金融政策について、調整する時が来た」と発言するなど次回9月17-18日のFOMC(米連邦公開市場委員会)で利下げを行うことが強く示唆されました。講演を受け低下した米国長期金利を追い風に米株主要3指数は揃って大幅に上昇し、終値ベースでNYダウは7月17日に付けた史上最高値まであと0.06%、S&P500指数は7月16日に付けた史上最高値まであと0.58%に迫りました。

相場の注目点

25日にイスラエル北部のレバノンにあるイスラム教シーア派組織ヒズボラは、イスラエルに大規模な攻撃を開始したと発表しました。イスラエル軍は、この攻撃に先立ち、脅威を排除するとしてレバノンに激しい空爆を実施しています。中東情勢の緊迫で原油供給が滞るとの思惑から、日本時間26日早朝の取引でニューヨーク原油先物相場でWTI原油価格は、一時1バレル75.40ドルまで上げ幅を拡大しています。米国株上昇の流れを受けながらも、米長期金利低下を受けて143円台へと進行する米ドル安円高や原油高といった悪材料も浮上し、東京株式市場は強弱感が拮抗する展開となりそうです。

本日のイベント

本日、ドイツでは8月Ifo企業景況感指数、米国では7月耐久財受注が発表されます。

(投資情報部 神谷 和男)

(注)データは日本時間2024年8月26日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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