(注)画像はイメージです。

本日の動き

先週23日(金)にパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が次回FOMCでの利下げを強く示唆し、金融緩和を進める日本との金融政策の方向性の違いが改めて意識されました。また本日朝方に、中東情勢の悪化を懸念したリスク回避の動きもみられました。外国為替市場では9時台に1米ドル=143円台前半となり、約3週間ぶりの円高・米ドル安の水準となりました。本日の日経平均株価は前週末比207円安の38,156円で始まり、9時台には一時前週末比538円安の37,825円となりました。一服後は下げ幅を縮めたものの、輸出関連企業の下落が重石となり38,000円を挟み一進一退の動きが続きました。業種別では、円高進行により輸入コストが下がり業績拡大に繋がるとされる内需関連の銘柄群が上昇し、日経平均株価を下支えしました。大引けは前週末比254円安の38,110円と3営業日ぶり反落となり本日の取引を終えました。東証プライムの売買代金は約3.3兆円と、5営業日連続で4兆円を下回る薄商いが続いています。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

日本では30日(金)に7月鉱工業生産が発表され、景気の一致指標として注目されます。生産回復が思わしくない結果になれば、市場の景気回復期待に水を差すリスクがあります。また、米国で28日(水)にエヌビディア、セールスフォース、クラウドストライク・ホールディングスの決算発表があります。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

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