(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
S&P500指数やナスダック総合指数は下落しましたが、主力大型株で構成されるNYダウは上昇して、終値で7月17日に記録した史上最高値を更新しました。エヌビディアの決算発表を28日に控えて半導体関連株は警戒感の高まりから下落したことが、テクノロジー株中心に27日の下落圧力となりました。主要経済指標の結果については、8月ドイツのifo景況感指数は86.6と、前月の87.0を下回りましたが、市場予想の86.0は上回りました。米国で7月耐久財受注が発表され、前月比+9.9%と市場予想の同+5.0%を大きく上回りましたが、設備投資の先行指標とされるコア資本財受注(航空機を除く非国防資本財)は同-0.1%と市場予想の同0.0%を若干下回りました。23日のジャクソンホール会議後も米国ではFRB高官の発言が続いています。サンフランシスコ連銀デーリー総裁は9月の利下げを阻むようなことは考えにくいと述べ、リッチモンド連銀のバーキン総裁は、9月FOMC(米連邦公開市場委員会)における0.25%ポイントの利下げを支持していることを示唆しました。ただし、このようなFRBの金利見通しは概ね市場の想定内であったことから、米国国債利回りへの影響は限定的でした。
相場の注目点
日経平均株価は、1週間前から38,000円を挟む動きが続き、東証プライムの売買代金も3兆円台へと減少し、市場のボラティリティー(変動率)は落ち着きつつあります。次の注目イベントは、28日のエヌビディアの決算との市場参加者の見方が多い中、米ドル円相場に大きな変動がなければ、本日の日本株市場は小動きにとどまる可能性があります。
本日のイベント
米国では7月米国で6月S&P/コアロジック・ケース・シラー住宅価格指数や8月消費者信頼感指数が発表されます。
(投資情報部 神谷 和男)
(注)データは日本時間2024年8月27日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。