(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
27日の米国株式市場で、主要3指数は、そろって小幅上昇となりました。エヌビディアの決算発表を28日に控え、米国株式市場は取引量も通常より低調で、日中の株価変動も小さいものとなりました。S&P500指数セクター別では、情報技術が前日比+0.63%、金融が同+0.48%、不動産が同+0.33%となる一方、エネルギーが同-0.93%、公益事業が同-0.74%、一般消費財・サービスが同-0.47%となりました。
相場の注目点
米国では目先の注目イベントであったジャクソンホール会議を無事通過し、FRBによる利下げへの期待が高まっています。市場では、9月FOMCで利下げが実施されるとの見方が強まっており、市場の関心は今後の利下げペースや政策金利の着地点へと移行することが予想されます。FRBは利下げペースに関して、インフレ動向よりも雇用統計など景気動向を重視すると考えられます。今週発表される経済指標では、29日(木)に発表される8月24日の週の新規失業保険申請件数で示される雇用市場の状況が注目されます。30日(金)には、7月個人消費支出・所得統計が発表され、FRBがインフレ指標として重視するコアPCE(個人消費支出)デフレーターが注目されます。デフレーターの減速と同時に、消費下振れ懸念が高まるようであれば、市場において、9月FOMCで0.5%ポイントの利下げ観測が再燃する可能性もありそうです。
本日のイベント
本日は米国でセールスフォース、エヌビディア、クラウドストライク・HDなどの決算発表が予定されています。
(投資情報部 寺田 絢子)
(注)データは日本時間2024年8月28日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。