決算概要2024年5-7月期(2025.1期第2四半期)

EPS実績は市場予想を上回った

米国時間8月28日引け後に、グラフィックスや、AI、データセンター向けなどの半導体の設計・販売を行うエヌビディア(NVDA US)が2024年5-7月期(2025.1期第2四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を4.7%上回り、EPSは市場予想を6.0%上回りました。

会社の2024年8-10月期売上高見通しは市場予想を上回りました。

新型チップの出荷本格化は年終盤に

会社は、生産が遅れている、計算効率が高く省電力の最新プラットフォーム「ブラックウェル」を利用した新製品について、一部の製造工程を変更して出荷を本格化させ、2024年11月-2025年1月期には売上高が数十億ドルになるとの見通しをコメントしました。

また、従来のプラットフォームを利用した製品に対する需要は依然として堅調で、消費者向けインターネット企業や事業会社へ需要の裾野が拡大していると説明しました。

会社は500億ドルの追加の自社株買いを発表しました。

売上高とEPSの推移

株価は時間外取引で下落

エヌビディアの株価は、前日比2.10%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比7.28%安の116.46ドルで推移しています(NY時間18:03)。実績や売上高見通しは市場予想を上回ったものの、一部の投資家の高い期待に届かなかったためと考えられます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年8月28日時点。2024年6月7日以前は1:10の株式分割を反映した調整値。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2024年5-7月期(2024/7)。2024年8-10月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2024年8-10月期以降の予想は2024年8月27日時点。
(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)

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