(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
29日の米国株式市場では、主要3指数揃って下落しました。目立った経済指標の発表などもなく、材料に乏しい1日となりましたが、引け後にエヌビディアの決算発表を控え、持ち高を調整する動きとなりました。
相場の注目点
注目を集めたエヌビディアの2024年5-7月期決算では、売上高が前年同期比2.2倍の300.4億ドルとなり、市場予想を上回りました。調整後EPSも0.68ドル(前年同期比2.5倍)と市場予想を上回りました。データセンター向けの売上高が前年同期比2.5倍となり、引き続きけん引役となっています。また、8-10月期の売上高について会社は、325億ドル±2%(318.50~331.50億ドル)との見通しを示し、中間値は市場予想を上回りました。市場予想を上回る好決算を発表したものの、売上高の伸び率がやや低下したことなどを背景に、時間外でエヌビディアの株価は下落しています。エヌビディアの決算を受け、日本市場での半導体関連株の動向が注目されます。同じく米国市場28日引け後には、セールスフォースが5-7月期の決算を発表しており、売上高、EPSともに市場予想を上回り、時間外で株価が上昇しています。エヌビディアの株価は下落しましたが、テクノロジー企業の業績は依然として堅調です。
本日のイベント
本日は米国で、週間新規失業保険申請件数が発表されます。米国景気、特に雇用関連の統計に市場の関心が集まっています。本日発表の失業保険申請件数の結果によって、為替市場が大きく変動する可能性もあります。
(投資情報部 大坂 隼矢)
(注)データは日本時間2024年8月29日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。