(注)画像はイメージです。
本日の動き
前週末に発表された経済指標が米国のインフレ減速と消費堅調を示し、米国景気悪化懸念が後退し、米株主要3指数は揃って上昇しました。週明けの日経平均株価は前営業日比377円高の39,025円と取引時間中では7月31日以来約1ヶ月ぶりに39,000円を上回って取引を開始しました。9月のFOMC(連邦公開市場委員会)での大幅利下げ観測が後退し米国の長期金利は上昇、日米金利差の拡大から米ドル高円安が進行し146円を超える円安進行も追い風となりました。しかし、39,000円台では高値警戒感が強く、円安進行も一服したことから上げ幅を縮小し、一時は下げに転じる場面もありました。新規の買い材料に欠く中で前営業日終値近辺で下げ渋った日経平均株価は、前週末比53円高の38,700円と小幅に続伸して本日の取引を終えました。アップルが9月9日に開くイベントで新型のiPhone(アイフォーン)を発表すると見込まれておりiPhoneに関わる受注が増えるとの期待から、TDKが前週末比+2.72%、京セラは同+2.11%、村田製作所は+2.30%とアップル関連銘柄の上昇が目立ちました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日米国はレイバーデーで休場です。明日3日の8月ISM製造業指数をはじめ、米国では今週重要統計の発表が相次ぎます。総じて堅調な結果が予想されていますが、9月FOMCを控えて注目は高まっています。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)