(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

9月2日の米国市場はレイバー・デーの祝日のため、休場でした。8月31日に発表された中国の8月政府版製造業PMI(購買担当者景気指数)は49.1と前月比0.3ポイント低下し市場予想を下回った一方で、中国メディア財新版が発表した8月の製造業PMIは50.4となり、市場予想を上回りました。強弱まちまちとなりましたが、景気の先行き不安が払しょくされることはなく、上海総合指数は終値ベースで2月6日以来、約7ヶ月ぶりの安値を更新しました。中国景気への懸念が高まる中、9月2日に発表されたユーロ圏製造業PMIはそれぞれ速報値から上方修正され、市場予想を上回りました。好悪材料が拮抗し、欧州の主要株価指数は前週末近辺での小動きとなりました。

相場の注目点

9月17ー18日に開催されるFOMC(米連邦公開市場委員会)での利下げ幅を巡って市場の思惑が交錯しています。 0.25%ポイントの利下げが有力ですが、0.5%ポイントの利下げも相当程度予想されています。本日、米国では8月ISM製造業景気指数が発表されますが、前月発表された7月ISM製造業景気指数は8ヶ月ぶりの大幅な活動縮小を示し米国株の大幅下落につながったことから注意が必要です。

本日のイベント

本日、日本の引け後にファーストリテイリング傘下衣料小売りユニクロの8月国内売上高発表が予定されています。日経平均株価への影響が大きいファーストリテイリングの業績動向が注目されています。

(投資情報部 神谷 和男)

(注)データは日本時間2024年9月3日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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