(注)画像はイメージです。
本日の動き
本日の日経平均株価は前日比157円高で取引を開始すると、直後には同241円高の36,898円まで上げ幅を拡大しました。前日の米国株は、強弱まちまちとなった経済指標を受け、方向感に欠く展開でしたが、日経平均株価は前日までの3営業日で2,000円超下落していたことから、朝方は自律反発のような動きとなりました。しかし、まもなく日経平均株価は上げ幅を失い下落に転じました。米半導体製品大手ブロードコムが前日引け後に発表した決算が嫌気され、時間外取引で下落したことが悪材料視され、東京エレクトロン等の半導体関連株は逆行安し、重石となりました。午後に入ると米国10年物国債利回り低下が進んだことを受け、1米ドル=142円台へと約1ヶ月ぶりの水準へと進行する円高米ドル安が、輸出関連株の株価を押し下げました。本日米国で発表される8月雇用統計への警戒も徐々に高まり、日経平均株価は前日比265円安の36,391円と4営業日続落して本日の取引を終えました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日の8月雇用統計をはじめ、来週11日(水)の8月CPI(消費者物価指数)など、米国の経済指標が注目されています。弱い経済指標が米国金利を押し下げ、日米金利差縮小、円高米ドル安の進行、日本株下落の連鎖となった8月月初の再来となるか、市場では警戒されています。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)