(注)画像はイメージです。

本日の動き

前日、米国で発表された週間新規失業保険申請件数と9月のフィラデルフィア連銀製造業景気指数が共に労働市場の底堅さを示す結果となり、米国景気失速懸念が後退したことから、米国株式市場では主要3指数が大幅高し、NYダウとS&P500指数はそれぞれ史上最高値を更新しました。米国株高が追い風となり、本日の日経平均株価は前日比558円高の37,714円で取引を開始しました。米フィラデルフィア半導体株指数の大幅上昇を受けた半導体関連株の上昇が日経平均株価を押し上げ、一時上昇幅は前日比800円高を超える場面もありました。12時に日銀金融政策決定会合で政策金利据え置きが発表されましたが、市場予想通りの結果となったことで、株式市場への影響は限定的でした。植田日銀総裁の記者会見を前に様子見姿勢が強まり、さらに上値を追う展開とはならなかったものの、日経平均株価は引けにかけて底堅く推移し、前日比568円高の37,723円で本日の取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時15分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

23日(月)に米国でアトランタ連銀のボスティック総裁とシカゴ連銀のグールズビー総裁がそれぞれ講演を行います。9月FOMC(米連邦公開市場委員会)で0.5%ポイントの大幅利下げに至った経緯や、今後の米国経済や金融政策の見通しに関する考え方が示されるか、注目されます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

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