(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

24日の米国株式市場でNYダウ、S&P500指数が史上最高値を更新しました。この日発表された経済指標は米国景気減速を示すものとなり、FRBによる利下げ期待が高まりました。

相場の注目点

日経平均株価は、米国景気敏感セクターと同じように、ボラティリティー(変動率)の高い状況が続いています。米国の景気減速懸念や日米の金融政策の方針、金利の修正ペースに対する不透明さ、円高リスクが理由とみられます。加えて、日米では政治イベントも控えており、見通しが見定められるまで、ボラティリティーの高い状況が続く可能性があります。しかし、日米ともに主要企業の業績は過去最高益の更新が続いており、米国S&P500指数やNYダウは史上最高値を更新しています。

日本では、日米金利差縮小を背景に円高が進んできましたが、米国の利下げ期待はある程度織り込まれているとみられます。日本銀行は市場のボラティリティーの低下を見極める一方、2025年度以降における物価目標2%の見通し達成の実現確度の高まりを見て、追加利上げを行う方針にあるとみられます。この様な中でも日本企業の業績拡大は続いており、バリュエーション(株価に基づく企業価値評価)は、大きく低下したままです。野村證券では、2024年末の日経平均株価の予想レンジ上限を40,500円と予想しています。

本日のイベント

日本では、8:50に8月企業向けサービス価格指数、14:00に日本の8月スーパーマーケット売上高、14:30に8月百貨店売上高が発表されます。米国では、マイクロン・テクノロジーの決算発表があります。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年9月25日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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