決算概要2024年7-9月期(2024.12期第3四半期)

EPS実績は市場予想を上回った

米国時間10月23日引け後に、EVの製造販売や太陽光発電事業を行うテスラ(TSLA US)が2024年7-9月期(2024.12期第3四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を0.8%下回り、EPSは市場予想を23.2%上回りました。同期の車両販売台数は発表済でした。

営業キャッシュフローが過去最高、2025年の車体販売台数は2~3割増加へ

営業利益率は前期や前年同期を上回り、また、営業キャッシュフローは過去最高、フリーキャッシュフローは2022年7-9月期以来の高水準でした。会社は前年同期比での利益率の上昇要因として、原材料費の低下などによる車体1台当たりの製造原価の低下や、再生可能エネルギー事業の収益性の向上などをコメントしました。また、新型ピックアップトラックであるサイバートラックの粗利率が黒字化しました。

会社は、2025年の車両販売台数が2~3割増加するとの見通しを決算説明会で示しました。

売上高とEPSの推移

株価は時間外取引で上昇

テスラの株価は、前日比1.98%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比12.04%高の239.38ドルで推移しています(NY時間17:52)。

車体販売価格を引き下げるとともに運転支援機能「オートパイロット」などの収益を重視する戦略に転換して以来の過去最高の営業キャッシュフローを達成したことや、2025年の販売台数の増加見通しを好感したと考えられます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年10月23日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2024年7-9月期(2024/9)。灰色はLSEG集計による市場予想平均。2024年10-12月期以降の予想は2024年10月22日時点。
(出所)会社発表、LSEGより野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)

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