(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
5日の米国株式市場で、主要3指数はそろって反発しました。米国では大統領・上下院議会選挙の投票日で、結果への注目が高まる一方、ISM非製造業景況指数の良好な結果が株価の支援材料となりました。10月ISM非製造業景況指数は56.0と市場予想の53.8を大きく上回り、2022年7月以来の高水準となりました。入荷遅延が2022年7月以来、雇用が2023年8月以来の水準に上昇しており、1日に発表されたISM製造業景況指数の悪化に対して、非製造業の良好さが際立つ結果となりました。
相場の注目点
米国大統領選挙の開票は、一部の早い州では日本時間6日午前8時から始まります。米国大統領選挙は各州に概ね人口に応じて割り当てられた「選挙人」の過半数を得た者が勝者となります。全538人の選挙人のうち、民主党のハリス候補は226人、共和党のトランプ候補は219人を確保しているとみられます。過半数の270人までに、残りはハリス候補は44人、トランプ候補は51人となります。接戦7州の選挙人は、多い州からペンシルベニア州19人、ジョージア州16人、ノースカロライナ州16人、ミシガン州15人、アリゾナ州11人、ウィスコンシン州10人、ネバダ州6人となり、その獲得州の組み合わせがカギを握ります。また、11月4日時点で郵便投票が約3,700万票となっています。一部報道では、一部の重要な激戦州で集計が前回より早く進むとの見方もあります。ただし、ネバダ州では郵便投票は、投票日から3日後までを有効と認めており、確定まで数日かかる見通しのようです。また、アリゾナ州でも州選管関係者が「最終結果が出るまで10~13日かかる」との見方を示すコメントもあります。集計結果にもよりますが、本日中に大統領選挙の結果が判明しない可能性があります。
(野村證券 投資情報部 寺田 絢子)
(注)データは日本時間2024年11月6日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。