(注)画像はイメージです。
本日の動き
前週末の米国市場ではトランプ氏の経済政策への期待は維持され、NYダウやS&P500、ナスダック総合の3指数は上昇し最高値を更新しましたが、大手テクノロジー株の一角は、高値警戒から逆行安となりました。その流れを受けて東京エレクトロンなど半導体関連株が下落し、日経平均株価は前週末比83円安の39,417円で取引を開始しました。その後は8日に好決算を発表したソニーグループやテルモなどの上昇もあり、日経平均株価は間もなく上昇に転じました。しかし新規の材料に欠き、終日方向感が出ることはなく、結局前週末比32円高の39,533円と続伸して本日の取引を終えました。東証33業種別では、フジクラや古河電気工業の大幅高が指数を押し上げた非鉄金属が前週末比+2.93%と大幅に上昇し、上昇率のトップとなりました。両社の上昇は、決算でAIのデータ処理向けデータセンターでの旺盛な光ファイバー需要により、通期の業績予想を修正した事が材料視されています。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
前週に11月のFOMCを終え、金融政策における次の一手を市場は模索しています。明日以降予定されているウォラー理事やリッチモンド連銀バーキン総裁、フィラデルフィア連銀ハーカー総裁など、FRBメンバーの講演が注目されます。
(野村證券投資情報部 神谷 和男)