(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

イスラエルが、26日に開く閣議で戦闘を続けるイスラム教シーア派組織のヒズボラとの停戦合意に向けた閣議を開くと報じられ、中東地政学リスクの低下への期待が浮上しました。また、週末にトランプ次期大統領が財務長官に投資ファンド経営者のベッセント氏を指名し、同氏が財政赤字の対名目GDP比を3%に削減、日量300万バレルの原油増産、規制緩和による実質GDP3%成長を提言したと報じられ、経済政策に対する安心感が広がりました。原油価格や長期金利が低下し、市場のボラティリティー(変動率)を示すVIX指数も低下しました。また、S&P500指数は6営業日続伸となり、NYダウは4営業日続伸の上、史上最高値を2営業日連続で更新しました。

相場の注目点

米国株は上昇しましたが、CMEの日経平均先物は25日終値とほぼ同水準です。米国経済への信頼感に対し、米国関税政策への懸念など、日本にとっては良し悪し入り交じる状況で、特に材料の無い中では方向感を見出しづらい状況です。

本日のイベント

日本では10月企業向けサービス価格指数が8:50に発表されます。米国では、11月の消費者信頼感指数、10月新築住宅販売件数など、比較的重要な経済指標が発表されます。また、11月のFOMCにおける議事要旨が発表されます。FRB高官からは、足元のインフレ指標が比較的に強いことを受けて、利下げを急ぐ必要が低下しているとの見方もみられます。今後の金融政策への議論の内容が注目されます。また、米国企業では、クラウドストライク・ホールディングス、デル・テクノロジーズ、HP、ワークデイなど、複数のIT関連企業の決算発表もあります。

(野村證券 投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2024年11月26日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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