(注)画像はイメージです。
本日の動き
先週末の日銀の植田総裁のインタビューの一部報道をうけ、早期追加利上げへの警戒感が高まりました。本日取引時間中には、日本の新発10年物国債利回りは前週末比0.025%程度高い1.075%程度となり、新発2年国債利回りはおよそ16年ぶりの高水準をつけました(価格は下落)。
本日の日経平均株価は前週末比8円高の38,216円で始まり、その後は一進一退と方向感を欠く動きが続きました。業種別では利ざやの改善が見込まれる保険や銀行などが上昇しました。後場に入ると、一部報道機関が、厚生労働省がGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)を通じて運用する資産の利回り目標を、現在よりも0.2%引き上げる方針を明らかにしたと報じました。利回り目標が引き上げられることで、株式の組み入れ比率が増えるとの思惑から株価は上昇に転じました。上げ幅は一時344円となり、大引けは前週末比304円高の38,513円と反発して取引を終えました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日米国では、NRF(全米小売業協会)による感謝祭週末の売上高の発表が予定されています。前週末の感謝祭を経て年末商戦が本格化し、今後の消費動向を占う上で注目です。また、3日(火)にはWSTS(世界半導体市場統計)による2024年秋季半導体市場予測の発表が予定されています。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)