(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
5日の米国株式市場で主要3指数は揃って反落しました。前日に主要3指数が揃って史上最高値を更新したこともあり、短期的な過熱感が意識され、売りが優勢となりました。また、週間新規失業保険申請件数が、前週比9,000件増の22.4万件と市場予想(21.5万件)を上回ったことから、翌日発表される雇用統計に対する警戒が強まったことなども、株式市場の重石となったとみられます。NYダウは反落、S&P500指数とナスダック総合指数は5営業日ぶりに反落となりました。
相場の注目点
本日米国では、11月雇用統計が発表されます。非農業部門雇用者数は、前月比+21.5万人(10月:同+1.2万人)、失業率は4.1%(10月:4.1%)と、市場で予想されています。10月の雇用者数の大幅な減速が、ハリケーンなどの一時的な要因によるものだったのか、確認することになります。12月FOMCでFRBが利下げを見送るとの観測が燻る中、11月雇用統計に対する市場の関心が高まっています。本日の日本株式市場では、雇用統計の発表を今晩に控えて、様子見姿勢が強まる可能性があります。
本日のイベント
日本では、10月毎月勤労統計が発表されます。12月の日銀金融政策決定会合での追加利上げの有無を見極める上で重要です。また、米国では、翌週のブラックアウト(発言自粛)期間を前に、ボウマンFRB理事、サンフランシスコ連銀デイリー総裁などFRB高官の発言が注目されます。
(野村證券 投資情報部 澤田 麻希)
(注)データは日本時間2024年12月6日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。