(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は前日比24円安の39,371円で反落して取引を開始しました。寄り付き前に発表された10月毎月勤労統計では、実質賃金が前年同月と同水準となり、3ヶ月ぶりに前年同月比でのマイナスを脱しました。賃金の伸びが示され、10年国債利回りは一時1.07%とわずかながら利回りは上昇しましたが影響は限定的で、直後に低下に転じました。一方で、前日まで4日続伸した日経平均株価は前週末比で1,100円超上昇しており、高値警戒感から寄り付き後も下げ幅を拡大しました。しかし、39,000円を下回る水準では底堅い動きを見せ下げ渋り、前日比304円安の39,091円で取引を終了しました。本日夜に米国の11月雇用統計発表を控えて様子見ムードが強く、東証プライム市場の売買代金は3兆5559億円と、10月25日以来約1ヶ月半ぶりの低水準に留まりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国では11月雇用統計が発表されます。雇用統計が米国景気の堅調推移を示唆する結果になれば、市場の利下げ観測が後退し、金利上昇とドル高につながるとの予想も多く注目されています。他には、12月消費者マインド速報値(ミシガン大学)の発表が予定されています。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点