(注)画像はイメージです。

本日の動き

前週末、米国では11月の雇用統計が発表されました。非農業部門雇用者数が市場予想を上回った一方、失業率は市場予想を下回り、前月から悪化したことで、労働環境の減速傾向が示唆されました。12月FOMCでの追加利下げ観測の強まりから、米国株式市場ではS&P500指数とナスダック総合指数が史上最高値を更新しました。本日の日経平均株価の寄り付きは、前週末比241円高の39,332円となりました。しかし、寄り付き直後から上げ幅を縮小し、一時は下落に転じました。米国株高を好感する一方で、外国為替市場では円/米ドルが150円台から149円台へと円高方向に進んだことを嫌気したとみられます。39,000円前後では底堅い動きをみせ、円高進行が一服するとともに日経平均株価も再度上昇に転じたものの、材料不足の中、その後は方向感を欠く展開となり、前週末終値近辺での値動きが続きました。大引けは前週末比69円高の39,160円でした。個別銘柄では、米エヌビディアの逆行安を受けて、アドバンテストが前週末比-4.70%と下落し、1銘柄で日経平均株価を109円押し下げました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

今週は、11日(水)に米国で11月の消費者物価指数が発表されます。FRBによる12月利下げの有無を見極める手がかりとして、注目が集まります。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点