(注)画像はイメージです。

本日の動き

本日の日経平均株価は、前日比214円高の39,375円で取引を開始しました。中国共産党が、9日に中央政治局会議を開催し、2025年は適度に緩和的な金融政策を講じ、より積極的な財政政策を実施すると報じられました。この報道を受けて、中国景気への懸念が後退し、ファナックなどの中国関連銘柄が上昇し、投資家心理を和らげました。一方で、中国当局が独占禁止法違反などの疑いで米半導体大手エヌビディアの調査を始めた事も、9日には報じられました。朝方はアドバンテストなど半導体関連の一角の下落が重石となり、日経平均株価は39,300円を挟んで一進一退の動きが続きました。その後は新規の材料に欠いたまま、前日比207円高の39,367円と続伸して本日の取引を終えました。東証プライム市場は終日盛り上がりに欠き、売買代金は3兆9325億円と3営業日連続で4兆円を下回りました。個別銘柄では、中国向けの売上高の回復が期待された東京エレクトロンは前日比+3.53%、ファナックは同+3.09%と上昇し、2銘柄で日経平均株価を約103円押し上げました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日は主要な経済指標の発表予定はありません。米国で11日発表される11月消費者物価指数や11日から12日にかけての中国での中央経済工作会議に投資家は関心を寄せています。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点