(注)画像はイメージです。
本日の動き
寄り付き前発表の11月の国内企業物価指数は、前年同月比+3.7%と1年5ヶ月ぶりの高い伸び率となりました。企業面の物価上昇が確認され、朝9時台の長期金利は上昇し1.065%となりました(債券価格は下落)。日経平均株価は前日比9円安の39,357円で始まり、終日方向感の定まらない値動きとなりました。業種別では金利上昇が追い風となる金融株が上昇した一方、前日の米国の半導体株安を受け、日本の半導体関連株も下落しました。今後の注目イベントを控えて値動きは限定的で、日経平均株価の終値は4円高の39,372円と3日続伸となりました。個別企業では、ゲーム事業の成長期待からソニーグループが上昇し、一時は株式分割考慮ベースで上場来高値を更新しました。終値は前日比+0.71%の3,362円となり、連日年初来高値を更新しています。また、防衛力強化に向けた増税報道より、防衛予算拡大への思惑から、川崎重工業が前日比+10.28%、IHIが同+6.25%など、防衛関連株が大幅高となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
来週の17(火)-18日(水)の米国FOMCを控え、当面は11日(水)の11月CPI(消費者物価指数)や、12日(木)の週間新規失業保険申請件数などが注目されます。FRBはブラックアウト期間(金融政策に対する公的な発言を自粛する期間)に入っており、金融政策判断の手がかりを得るため、これらの結果を市場は注視しています。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)