(注)画像はイメージです。

海外市場の振り返り

前週末の米国株式市場では、インフレ鈍化を示す経済統計を受けて主要3指数は揃って上昇となりました。11月個人所得は前月比+0.3%と市場予想(同+0.4%)を下回り、個人支出も前月比+0.4%とこちらも市場予想(同+0.5%)を下回り、前月分も下方修正されました。11月のPCEデフレータは前月比+0.1%と市場予想(同+0.2%)を下回り、前年同月比においても+2.4%と市場予想(同+2.5%)以下となりました。これらの経済指標の発表を受けて、10年債利回りが低下したことも株式市場の追い風となりました。

相場の注目点

前週末の株式市場取引終了後、連邦政府の2025年3月14日までのつなぎ予算は、下院、上院の可決を経てバイデン大統領の署名により成立しました。これにより、政府機関が一時的に閉鎖される事態はひとまず回避されました。今週は、クリスマスや年末年始の休暇を控え材料不足となりやすく、市場参加者が消極的になり、例年商いが細る傾向が見られます。足元では為替、株価ともに落ち着いた推移が見込まれますが、薄商いの下で一時的に大きな値動きとなることもあり、投機的な動きへの警戒も燻っています。

本日のイベント

本日、米国では12月コンファレンスボード消費者信頼感指数が発表されます。また、25日(水)はクリスマスのため欧米の多くの市場が休場となります。

(野村證券 投資情報部 神谷和男)

(注)データは日本時間2024年12月23日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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