(注)画像はイメージです。
海外市場の振り返り
欧米の株式市場はクリスマス休暇のため休場でした。足もとのドル円相場は1ドル=157円20銭台で推移しており、前日の15:30時点からほぼ横ばいです。
相場の注目点
日銀の植田総裁は25日、経団連の審議委員会で講演を行いました。講演の内容は概ね、12月の金融政策決定会合後の記者会見の内容と一致するものとなりました。12月会合後に円安が進展しましたが、今回の講演では、明確な円安牽制と言えるタカ派的な発言は見られませんでした。市場が織り込む1月利上げの期待は5割弱と、講演を受けて大きく変化していません。1月利上げの可能性を考慮する上では、20日のトランプ大統領就任前後での関税政策の動向を見極めることが重要となりそうです。また、今回の講演で植田総裁が、2025年1月9日予定の支店長会議で得られる情報を重視するとしたことから、支店長会議後の14日の氷見野副総裁の懇親会での発言にも注目が集まります。 百貨店大手のJ.フロント リテイリングは25日引け後に決算を発表しました。2024年3-11月期の営業利益は市場予想を上回りました。人件費の増加によるコスト増はあるものの、百貨店やパルコの売上が好調に推移し、利益を押し上げています。
本日のイベント
26日も欧州各国や香港など、多くの市場が休場となります。米国では、週間新規失業保険申請件数や週間石油在庫統計などが発表されます。また、トルコでは金融政策決定会合の結果発表が予定されています。
(野村證券 投資情報部 大坂 隼矢)
(注)データは日本時間2024年12月26日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。