(注)画像はイメージです。
本日の動き
前日、米国で発表された12月21日分の週間新規失業保険申請件数が市場予想を下回ったことで、FRBによる利下げペース鈍化が意識され、ニューヨーク外国為替市場では一時1米ドル=158円台まで円安米ドル高が進みました。日本では、本日寄り前に12月の東京都区部消費者物価指数が発表されました。食品とエネルギーを除く総合指数は前年同月比∔1.8%と前月の同+1.9%から伸びが縮小しましたが、特に材料視されませんでした。同じく寄り前に発表された11月の鉱工業生産では、輸送機械工業の1月の生産計画が前月比+11.0%となるなど、企業の生産回復が期待される結果となりました。円安と生産統計を受けて、本日の株式市場では幅広い銘柄が上昇し、指数を押し上げました。前日比104円高の39,672円で始まった日経平均株価は、寄り付き後も上げ幅を拡大し、11時前には40,000円を上回りました。その後も引けにかけて上昇基調が続き、大引けは前日比713円高の40,281円で、40,000円台は7月19日以来、約5ヶ月ぶりとなります。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
国内市場の30日(月)の大納会から2025年1月6日の大発会まで休場となります。海外市場が1月2日から始まりますので、この間、市場環境が大きく変動する可能性があり、注意が必要です。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)