(注)画像はイメージです。
本日の動き
16日に一部報道機関が、トランプ米次期大統領の就任時に市場が混乱しなければ、日銀は追加利上げを決める公算が大きいと報じました。日銀の利上げ期待が高まり、外国為替市場では本日9時ごろに1米ドル=155.40円前後まで円高が進行しました。本日の日経平均株価は前日比118円安の38,454円で始まり、円高進行や来週の米大統領就任式を控え警戒感が高まり、株価は一時前日比516円安となりました。業種別では昨日までに発表された米大手金融の24年10-12月期の良好な決算を受け、国内の証券会社の一角が上昇し相場を下支えしました。下げ一服後は徐々に持ち直し、終値は前日比121円安の38,451円と小幅に反落して取引を終えました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注)データは15時45分頃。ドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
来週は、20日(月)に米国でトランプ次期大統領及びバンス次期副大統領が就任します。トランプ次期大統領は「Day 1(就任初日)」として、様々な大統領令を出すと明言しています。関税やエネルギー政策の転換など、大統領令での実行が可能な政策が先行することが予想され、市場は波乱含みの展開となる可能性があります。
日本では、23日(木)-24日(金)に日銀の金融政策決定会合が開催されます。24日(金)には結果発表と植田総裁の記者会見が行われ、市場では利上げ予想が高まっています。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)