(注)画像はイメージです。

本日の動き

前週末の米国株は長期金利の上昇や、トランプ大統領が相互関税を発動する計画と報じられた事が重石となり、主要3指数は揃って下落しました。その流れを引き継ぎ、本日の日経平均株価は前週末比50円安の38,736円で取引を開始すると、その後も下げ幅を広げ、一時同180円安となる場面もありました。しかし、その後は決算発表で好業績が示された銘柄の上昇や、米国株先物の上昇が追い風となり、日経平均株価は前週末の終値を挟んで一進一退となりました。7日に開催された日米首脳会談が終始和やかに終了したことで、日米関係悪化への過度な警戒は後退し、前週末比108円高の38,895円まで上げ幅を広げましたが、トランプ大統領が米国に輸入される鉄鋼・アルミニウムに対して25%の関税を課すと発言するなど、新たな関税策による悪影響への懸念が上値を重くしました。引けにかけて上げ幅を縮めた日経平均株価は前週末比14円高の38,801円と反発して取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

明日11日米国では、パウエルFRB議長による半期議会証言が予定されています。他、引き続きトランプ大統領や中国要人の関税に関する発言や動向が注目されます。

(野村證券投資情報部 神谷 和男)

ご投資にあたっての注意点