※画像はイメージです。

※2025年2月20日(木)引け後の情報に基づき作成しています。

日経平均株価、過熱感を示すテクニカル指標は1月末以来の低水準

今週の日経平均株価は、日銀の早期利上げ観測を受けた国内の長期金利上昇と、トランプ政権の関税政策への警戒から、上値の重い展開となりました。また、為替相場では円高・ドル安が進展し、株式相場の重荷となりました。

チャート面からこれまでの動きを振り返ってみましょう(図1)。日経平均株価は、中国の生成AI開発に関する報道や米トランプ関税への懸念から2月3日に38,401円まで下落しました。

その後は一旦値を戻したものの再び下落し、2月20日には一時200日移動平均線(2月20日:38,673円)を割り込み、38,468円まで下落しました。仮にこの先も下げが続く場合は、1月17日安値(38,055円)や、昨年9月以降の保ち合い下限(37,700~800円前後)の水準がさらなる下値メドとして挙げられます。

一方で今年に入ってから200日線を一旦下回った後は、反発となっており、今回も同様の動きとなるか注目されます。また、相場の過熱感を示すRSI(2月20日:38.5%)は、1月28日以来の低水準となっており、この先、底入れ反発となるか注目されます。その場合、75日線(同:39,064円)や25日線(同:39,129円)を回復し、2月13日高値(39,581円)を奪回できるか注目されます。

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(注1)直近値は2025年2月20日時点。(注2)日柄は両端を含む。 (注3)トレンドラインには主観が入っておりますのでご留意ください。
(出所)日本経済新聞社より野村證券投資情報部作成

金先物、12ヶ月線を下支えとして上昇基調継続へ

金価格の上昇が続いています。トランプ米大統領が各国に対して貿易問題をはじめとして様々な点で強硬姿勢を示しており、これら政治経済面の不確実性の高まりが金価格の上昇につながっています。そこで今回は、NY金先物価格の長期チャート(2020年~)を基に先行きについて考えてみましょう(図2)。

金先物価格は、2020年に2011年高値(1,891ドル/トロイオンス)を突破後も、2,000~2,100ドル/トロイオンスの水準が上値抵抗となってきました。しかし、昨年春にこれらの水準を上回ることに成功しました。今年の2月には、心理的な節目である3,000ドル/トロイオンスに近づいており、今後この水準を突破できるかが注目されています。

2001年から2011年にかけての長期上昇局面では、2008年の世界金融危機時を除けば、12ヶ月移動平均線が下値支持線として機能し、安値から7倍以上の上昇が見られました。

しかし、今年の2月高値は、2022年11月の安値から計算すると1.8倍の上昇にとどまっています。仮に前述の長期上昇局面の後半である2008年安値から11年高値までの上昇倍率(2.7倍)を今回の本格上昇の起点(2022年11月安値)に当てはめて試算すれば、4,401ドル/トロイオンスとなります。

この先、チャート上のフシ等で一時的に上値を抑えられる可能性は考えられますが、上向きの12ヶ月移動平均線(2月18日:2,561ドル/トロイオンス)が下支えとなり、今後も更なる上昇となることが期待されます。

(注1)直近値は2025年2月18日。(注2)トレンドライン等には主観が入っておりますのでご留意ください。 (注3)日柄は両端を含む。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成

(野村證券投資情報部 岩本 竜太郎)

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