(注)画像はイメージです。

本日の動き

21日(月)の米国株主要3指数は揃って下落し、トランプ米大統領がFRBのパウエル議長の解任を検討していると伝わったことで、FRBの独立性をめぐる懸念から幅広い通貨に対し米ドルが下落しました。米国株安を受け、本日の日経平均株価は前日比168円安の34,111円で始まり、主力の値がさ株が下落し指数を押し下げました。外国為替市場では一時1米ドル=139円台後半となり、2024年9月以来約7ヶ月ぶりの円高米ドル安となりました。円高進行が重石となった一方、アジア株が堅調な推移をしたことで下げ渋り、大引けは前日比59円安の34,220円と小幅に続落となりました。東証プライムの売買代金は約3.2兆円と、薄商いが続いています。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

本日、米国ではFRB高官の発言が相次ぎ、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁、ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁、リッチモンド連銀のバーキン総裁、クーグラー理事などの講演等が予定されています。トランプ関税による米国景気への影響が明らかになるまで金融政策を据え置くとのスタンスが、これまでのFRB高官の発言の基本観となっており、この見方に変化があればサプライズとなります。そのほか、米電気自動車大手テスラの2025年1-3月期の決算発表が予定されており、決算実績に加え今後の業績見通しにも注目が集まります。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

ご投資にあたっての注意点