
(注)画像はイメージです。
本日の動き
7日の日経平均株価は前営業日比72円高の36,903円で始まり、その後は1日を通し、前営業日の終値36,830円を挟み一進一退の動きが続きました。日本時間7日未明には、一部報道機関が米国と中国が今週中に通商問題を巡る協議を開くと発表したと報じたことで、米中通商摩擦が緩和に向かうとの期待から上昇する場面もありました。一方、外国為替市場では、2日の15時半時点の145.20円前後から、本日10時台には一時1米ドル=142.75円前後と円高に推移し、株価の重石となりました。東証33業種別では、OPECが原油増産を決定したことで原油価格が下落しており、これを追い風に空運業が上昇した一方、トランプ大統領が述べた医薬品の品目別関税が嫌気され医薬品が下落しました。日本時間8日未明にはFOMCの結果発表を控え様子見姿勢が続き、終値は前営業日比51円安の36,779円と、8営業日ぶり反落となりました。個別企業では、トランプ大統領が外国で制作した映画に100%の関税をかける方針を示したことで、映画事業を手掛けるソニーグループが前営業日比-4.04%となり下げが目立ちました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
日本時間8日未明に、米国ではFOMCの結果公表が行われます。会合後、パウエルFRB議長が記者会見で、関税の影響についてどのようなスタンスを示すのか、注目されます。
(野村證券投資情報部 清水 奎花)