
(注)画像はイメージです。
本日の動き
16日に発表された大手格付け会社による米国債格下げの影響は限定的として、19日の米国株市場で主要3指数は上昇しました。この流れを引き継ぎ、20日の日経平均株価は前日比224円高の37,723円で寄り付き、一時上げ幅は前日比+423円まで広がりました。しかし9:30頃、加藤財務相がベッセント米財務長官との2国間協議を設け、為替についても協議する見通しを改めて示したことが報じられると、米トランプ政権による米ドル高是正への懸念が強まり、米ドル円は1米ドル=145円40銭台から144円70銭台へと円高方向に進みました。日経平均株価は円高進行に連れて上げ幅を縮小し、前日比192円高の37,691円で午前の取引を終えました。10年国債利回りが4月2日以来となる1.5%台まで上昇し、日米金利差縮小を背景に円高が一段と進む中、日経平均株価は午後に入って更に上げ幅を縮め、終値は前日比30円高の37,529円となりました。業種別では、米エヌビディアによる台湾でのAI向けスーパーコンピューター構築計画を受けて、半導体需要拡大への期待からアドバンテストなどの半導体関連株が上昇し、相場を下支えしました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
20日から22日にかけて、カナダでG7財務相・中央銀行総裁会議が開催されます。日本の加藤財務相は、この場を活用して、ベッセント米財務長官と為替についての議論も含む協議を行う意向を示しています。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)