(注)画像はイメージです。

本日の動き

21日寄り付き前に一部報道機関が、イスラエルがイランの核施設への攻撃を準備していると報じました。地政学リスクの高まりにより、リスク回避の動きがみられ、外国為替市場では21日朝9時台に1米ドル=144.25円台だった水準が、15:30頃には一時143.53円台と円高米ドル安へ進行しました。朝に江藤農水相が辞表提出との報道があったものの、日経平均株価は前日比66円高37,590円で始まりましたが、その後は下げに転じ、円高進行と足並みを揃え下げ幅を拡大させました。また、20日の日本の20年国債の入札が記録的な低調に終わったことや、20日の米長期金利上昇などの流れが続き、日本の10年債利回りは一時1.530%と、20日の15:30から0.015%ポイント上昇(価格は下落)し、特に超長期の年限の国債利回りの上昇が目立ちました。業種では、イスラエルの攻撃準備報道を受け、資源関連や防衛関連株が上昇したほか、金利高を背景に銀行株も上昇しました。午後には日本時間の24日に予定されている日米財務相会談を控え、リスク回避が優先される中で、大引けは前日比230円安の37,298円と安値引けとなりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

22日に野口日銀審議委員の講演が予定されています。野口委員は日銀内ではややハト派(金融緩和重視)と位置付けられることから、利上げに前向きな内容であった場合は、市場にとってはサプライズとなりそうです。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

ご投資にあたっての注意点