(注)画像はイメージです。

本日の動き

9日の米国10年国債利回りは低下(価格は上昇)し、外国為替市場では10日の朝9時ごろ1米ドル=146.05円前後と、9日15:30時点の146.99円前後から円高へ進行しました。また10日未明には、トランプ大統領が自身のSNSで、ブラジルからの輸入品に対して50%の関税を賦課すると発言しました。円高進行に加え、米国の関税政策への警戒感が高まり、本日の日経平均株価は前日比25円安の39,795円で始まり、1日を通し軟調な推移が続きました。また日経平均株価の上昇をけん引してきた半導体関連株に利益確定の動きが広がったことも相場の重石となりました。取引時間中に特段の材料もなく、大引けは前日比174円安の39,646円と3営業日ぶりの反落となり取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

トランプ大統領は8日の閣議の中で、EUに新たな関税率を通知するための書簡を送るのは10日になると発言しています。米国の主要な貿易相手の1つであるEUに対する関税率の公表が注目されます。その他、米国では、セントルイス連銀のムサレム総裁、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁がそれぞれ講演を行います。市場でFRBの利下げ再開への期待が高まる中で経済や金融政策の見通しが注目されます。

(野村證券投資情報部 清水 奎花)

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