(注)画像はイメージです。

本日の動き

10日の日経平均株価は、米国の政府閉鎖終了への期待の高まりなどを受けて円安が進行し株価は上昇しました。前週末の7日には政府閉鎖が終結に向かうとの見方から、それまで下落していた米国株主要3指数が前日終値近辺まで値を戻しました。また、高市政権がAIやバイオテクノロジーなどの重点分野への設備投資を促す拡張的な財政政策を伴う経済対策を近くとりまとめるとの期待感から、米ドル円は円安方向に進みました。底堅い米国株の動きと円安進行を受けて、日経平均株価は前営業日比368円高の50,645円で寄り付き、その後上げ幅を拡大しました。13時頃、日銀の中川審議委員が講演で、政策金利引き上げが望ましいとの見方を改めて示しましたが、米国の関税の不確実性を踏まえ、データや情報を確認するとし、目新しい内容は無かったことから、株式市場への影響は限定的でした。引けにかけて上昇を続けた日経平均株価は、前営業日比635円高の50,911円で本日の取引を終えました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)日経平均株価のデータは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

11日、日本で10月景気ウォッチャー調査が発表されます。年末にかけての景気の強弱に関するヒントを得る上で、景気判断理由に注目が集まるとみられます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点