25日線からの乖離率やRSIは2~3年ぶり低水準

 ナスダック総合指数は、1月21日の下落で、昨年2月以降多くの高値や安値をつけた14,200pt前後の水準を割り込み、昨年12月20~28日にかけての戻し幅を下に倍返しした水準(13,819pt)を達成しました。

 直近の続落によって、25日移動平均線からの乖離率は2020年3月以来約2年ぶりの水準(-9.17%)に、RSIは2018年12月以来約3年ぶりの水準(17.99%)まで低下し、極端な短期的売られすぎを示唆していると考えられます(図1下部)。この先下げ止まりの動きとなるか注目されます。

12ヵ月線からの乖離率は-5%に迫る水準に

 ナスダック総合指数の月足チャート(図2)において、12ヵ月乖離率が+20%を超えた局面(2003年と2009年)を検証すると、その後の株価上昇ピッチは緩やかな推移となりました。またその過程において、同乖離率は一旦マイナス圏となることもありました(図2下部:青色部分)。

 ここで足元の動向を確認すると、今回も同様の動きとなり、直近の乖離率はマイナス5%に迫っています(1月21日時点)。過去のケースを参考とすれば、この先、底入れに向けた動きとなると考えられます。

(注1)直近値は2022年1月21日。日足チャートはザラ場ベース、月足チャートと12ヶ月移動平均線は月末値ベース。(注2)トレンドラインには主観が含まれておりますのでご留意ください。 (注3)日柄は両端を含む。
(出所)ナスダックより野村證券投資情報部作成

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