日本株

(4188)三菱ケミカルホールディングス <3月号新規>

 当社は、国内最大の売上規模を誇る総合化学メーカーの三菱ケミカルを中核とし、田辺三菱製薬や日本酸素HDなどを傘下に持つ純粋持株会社です。

 当社の株価は、昨年12月に2018年1月以降の上値抵抗線(緑実線)を上抜けて上昇に転じています。昨年3~11月に長期間の底固めをこなし、潜在的な株価上昇エネルギーは強いと考えられます。

 今後は、上向きに転じた13週線を下支えとしながら、①2018年1月~昨年11月の下落幅の1/3戻し(802.1円)や、②2019年11月高値(887.6円)などを目指す展開となると期待されます。

(4091)日本酸素ホールディングス <2月号新規>

 

 当社は、酸素や窒素などの産業ガスで国内首位、世界第4位の大手産業ガスメーカーです。

 当社の株価は、昨年6月以降、52週線に戻りを抑えられていましたが、昨年10月以降の上昇で同線を上抜けました。今年1月に昨年6月高値(2107円)に付けた戻り高値を上回ったことで、この先さらなる株価の戻りが期待されます。

 今後は、引き続き13週線を下支えとしながら、①昨年3月~6月の上昇幅を昨年10月安値に加算したN計算値(2453円)や、②2019年11月高値(2712円)などを目指す展開となると期待されます。

(6723)ルネサスエレクトロニクス

  当社は、自動車向けマイクロコントローラー(マイコン)で世界トップシェアを誇る大手半導体メーカーです。

 当社の株価は、昨年3月安値形成後、大幅上昇に転じ、昨年1月の戻り高値の奪回後も一段高となっています。今年1月には、2017年1月~昨年3月の下落幅の2/3戻し水準(1134円)も明確に上抜けし、全値戻しが視野に入ってきました。

 当面は昨年3月以降の急騰の反動も見込まれますが、引き続き上向きの13週線を下支えとしながら、①2017年11月高値(1543円)や、②心理的節目(2000円)を目指す展開となると期待されます。

外国株

(A6203 / SPLK US)スプランク <3月号新規>

 当社は、企業の情報システムの稼働状況やアクセス状況に関するデータ(ログ)を解析するソフトウェア「Splunk Enterprise」を主力としています。

 当社の株価は、昨年9月に史上最高値を付けましたが、その後は軟調な展開となっています。下げが続く場合は、昨年3月~9月の上昇幅の2/3押し(137.91ドル)が次の下値メドとして挙げられます。

 一方、過去の調整局面では、52週線割れ後、3ヶ月程度の底固め期間を経て上昇に転じています。今回も52週線奪回が上昇再開の鍵となるか注目されます。

(A7521 / FOUR US)シフト・フォー・ペイメンツ <2月号新規>

 当社は、クレジットカード等のカード決済業界におけるアクワイアラー(加盟店管理会社)で、POS(販売時点管理)システムなどのソフトウェアも提供するIT企業です。

 当社の株価は、上向きの13週線を下支えとしながら上昇基調にあります。今年1月の株価下落も13週線前後からの反発となりました。

 引き続き、①今年1月14日~27日の下落幅を上に倍返ししたV計算値(91.40ドル)や、②昨年11月~今年1月の上昇幅を今年1月27日安値に加算したN計算値(92.40ドル)などを目指す展開が期待されます。

(A5608/ V US)ビザ

 当社は、クレジットカードなどのカード決済ネットワークの世界最大手で、認証・決済サービスを提供する米国IT企業です。

 当社の株価は、昨年12月末に史上最高値を更新後、今年1月に入って押しを入れましたが、52週線を下支えとして反発に転じ、再び史上最高値圏まで上昇しています。

 この先、昨年2月以降の上値抵抗線(緑実線)を明確に上抜けてくれば、その後の株価上昇に弾みがつく展開が見込まれ、昨年3月~9月の上昇幅を昨年10月安値に加算したN計算値(262.65ドル)などを目指す動きが期待されます。

(注)株価チャートは週足ベース。高値/安値はザラ場ベース。直近値は2021年2月25日。トレンドラインには主観を含んでおりますのでご留意ください。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成

(山内 正一郎)

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