本日の株式市場

 前日の米国株式市場では、半導体大手インテルの幹部が業績への懸念を示し、半導体関連銘柄が下落しました。日本市場でも関連する半導体企業の株価の下押し圧力となり、本日の日経平均株価は前日比44円安の28,189円で寄り付きました。一方、日米金利差の拡大や資源高によって1ドル=134円台半ばまで円安ドル高が進行していたことから、寄り付き後には輸出関連株に支えられて、午前中の日経平均株価は28,200~28,300円付近のレンジで推移しました。

 昼頃に発表された中国5月貿易統計ではロックダウンの影響が懸念されていましたが、予想外に輸出の加速が確認されました。長期化していたサプライチェーンの混乱は予想より緩和しているとの見方が株式市場に広がり、ヤマハなど製造業の株価上昇につながり指数を押し上げました。ただ、週末に発表される米国消費者物価指数に対する投資家の様子見姿勢も強く、日経平均株価は、引けにかけて上昇幅を縮小し、前日比12円高の28,246円で本日の取引を終了しました。

本日発表予定の海外経済指標等

  • (欧州)ECB金融政策会合・結果発表
      (主要政策金利) 予想:0.00% 前回:0.00%
      (預金ファシリティレート) 予想:0.00% 前回:0.00%
  • ラガルドECB総裁記者会見

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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