(注)画像はイメージです。

本日の動き

日本時間12日早朝、米中両国から貿易協議の進展を示唆する発表がなされました。米中の対立緩和への期待から、米ドル円は146円20銭台へ約1円程度急速に円安方向に進みました。これを受けて、輸出関連株がけん引役となり、12日の日経平均株価の寄り付きは前営業日比193円高の37,697円と上昇して始まりました。しかし寄り前に、トランプ米大統領が米国の処方薬の価格引き下げを義務付ける大統領令に署名したと報じられると、医薬品株が大幅に下落し、日経平均株価は上値を抑えられる展開となりました。また、円安進行の一服を背景に、日経平均株価は上げ幅を縮小し、小幅ながら下落に転じる場面もありました。しかし、値がさ株のアドバンテストが前営業日比+9.03%と大幅上昇したこともあり、日経平均株価の終値は前営業日比140円高の37,644円と上昇しました。また、30年国債利回りが2.950%と2000年11月以来の高水準まで上昇しました。国内金利の上昇を受けて、銀行業が前営業日比+1.34%、保険業が同+1.37%と上昇しました。一方、医薬品は同-6.48%となりました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

日本時間12日16時、米国と中国が90日間の関税率引き下げで合意したと報じられており、株式市場の反応が大きくなることが予想されます。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点