本日の株式市場

 本日の日経平均株価は前日比250円安の27,996円で取引を開始しました。9日に開催された金融政策理事会で、ECB(欧州中央銀行)が7月に利上げを開始する方針を示したことにより、景気減速への懸念が高まり、欧米株式市場で主要な株価指数が下落したことが嫌気されました。寄付き後は、5営業日で800円超上昇していたこともあり、利益確定の売りも出やすく、下げ幅を拡大する展開となりました。下げ一巡後は、重要指標である5月の米消費者物価指数の発表を今晩に控え、様子見姿勢が広がり、27,800円台半ばで推移しました。午後に入っても、新たな材料もなく、日経平均株価は横ばいで推移し、前日比422円安の27,824円と6営業日ぶりに反落して取引を終えました。

 全ての業種が下落しました。個別では東京エレクトロンやアドバンテスト、ソフトバンクグループ、ファナックなど値嵩株の下落が目立ちました。

本日発表予定の海外経済指標等

  • 米国:5月消費者物価指数
      (総合:前年比%) 予想:8.3% 前月:8.3%
      (コア:前年比%) 予想:5.9% 前月:6.2%
  • 米国:6月ミシガン大学消費者マインド(速報値)
      予想:58.1  前月:58.4

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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