下記の表は、2022年8月に52週高値を付けた米国株一覧です。ユニバースである米国大型株指数のラッセル1000は、インフレやそれに伴うFRBによる金融引き締めなどを受け、年初から8月末までで17.7%下落しました。このような株にとって厳しい環境下で高値をつけた銘柄には特徴を見ていきましょう。
2022年8月中に52週高値をつけた米国株
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(注1)ユニバースは、米国大型株指数のラッセル1000構成銘柄のうち、野村證券が流動性や時価総額などから総合的に判断した投資勧誘銘柄。(注2)52週高値の判定は2022年9月1日時点。
(出所)ブルームバーグより野村證券投資情報部作成
売上高・利益が成長:まず①や③のように、売上高やEPS(調整後1株当たり純利益)が、例外はありますが、昨年度から今年度にかけて増加が見込まれている(数字が+)ことが挙げられます。
成長が継続:また、②や④のように今年度から来年度にかけても業績が成長する予想(数字が+)となっている銘柄が多いことも特徴です。
利益見通し上方修正:さらに、⑤のリビジョン数(来年度EPS予想を上方修正したアナリスト数ー下方修正したアナリスト数、過去3ヶ月)も、どちらかといえばプラス(上方修正が多い)に偏っています。
テーマ:茶色で網掛けしたエネルギー関連銘柄は、海外事業や液化天然ガスの輸出を手掛けています。8月に成立した米インフレ抑制法では今後10年間の太陽光・風力発電やバッテリー、原子力、EVなどへの税優遇などが盛り込まれました。これは、緑色の網掛けの再生可能エネルギー関連銘柄には追い風と推察されます。
これらはインフレに強い安定成長銘柄と言えそうです。