本日の株式市場

前日の米国市場では、寄り前に発表された8月の消費者物価指数が前月比+0.1%と、市場予想(同-0.1%)に反して上昇しました。厳しいインフレが続いていることが示され、9月FOMCで大幅利上げが決定されるとの見方が広がりました。これを嫌気してNYダウ指数の下落幅、下落率ともに今年最大となるなど、主要3指数が大幅に下落しました。この流れを引き継ぎ、日経平均株価は前日比481円安の28,132円で取引を開始し、開始10分程度で本日の安値となる同818円安の27,795円に下げ幅を広げました。その後はNYダウ先物指数が堅調を維持したことなどから下げ渋り、28,000円近辺に値を戻す動きも見られました。後場はドル円相場が144円台前半から143円台後半と円高方向に推移したことなどから、再び本日の安値圏に値を下げ、前日比796円安の27,818円で取引を終えました。
東証プライム市場では値上がり131銘柄に対し、値下がり1,675銘柄と、全体の90%が下落し、ほぼ全面安となりました。業種別では空運業と鉱業を除く31業種が下落しました。

本日発表予定の海外経済指標等
- ユーロ圏:7月鉱工業生産(前月比)
- 前月:+0.7% 予想:-1.1%
- 米国:8月生産者物価指数(前年比)
(総合)前月:+9.8% 予想:+8.8%
(コア)前月:+7.6% 予想:+7.0%
(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成