このたび、米国ナスダック市場の時価総額上位銘柄をチャート分析しました。
ナスダック市場: 時価総額上位銘柄ランキング
(注)データは2022年11月30日時点。
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成
本日は第2位のマイクロソフト(A2218/MSFT)を取り上げました。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。
52週線奪回なれば調整相場終了の可能性
当社は、売上高で世界トップクラスのソフトウェア企業です。
(図1)当社の株価は、今年8月から11月にかけて約80ドル下落しましたが、その後反発し、26週線(12月2日:254.29ドル)の水準まで値を戻しました。
この先同線を突破し、8月に上値を押さえられた52週線(同:275.13ドル)も奪回となれば、2021年11月以降の調整相場が終了した可能性が高まり、戻しを試す動きに弾みがつく可能性が考えられます。
200ドル台前後では下げ渋りの動きに期待
(図2)一方仮に調整継続となり、今年11月安値(213.43ドル)を割り込んだ場合は、さらなる下値メドとして2020年3月以降の上昇幅に対する2/3押し(204.90ドル)や2020年9月安値(196.25ドル)などが挙げられます。200ドル前後の水準は2020年~21年にかけて保ち合い相場を形成しており、下げ渋りの動きが期待できます。
(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年12月2日。図中の「〇週線」 とは移動平均線を指します。(注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがあります。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。
(出所)ブルームバーグデータより野村證券投資情報部作成
この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。