このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く登録されている銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」登録銘柄上位ランキング

母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に登録している銘柄(2022年12月31日時点)

本日はFINTOS!ウォッチリスト登録銘柄ランキング第1位のトヨタ自動車(7203)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

まずは下降トレンドライン突破なる

当社は、販売台数、利益ともに世界トップクラスの自動車メーカーです。

(図1)当社の株価は、2020年3月から2022年1月にかけて大幅上昇した後、調整相場入りし、今年1月には当時の上昇幅に対する52.1%押しの水準まで下落しました。

ただ1,800円前後の水準は過去に下支えとなったことが多く、今回もその水準から反発に転じました。まずはこの先、2022年以降の下降トレンドラインや52週移動平均線(2月24日:2,032円)の水準を奪回となるか注目されます。これらを奪回となれば、2022年以降の調整相場が終了した可能性が考えられ、昨年8月高値(2,216.5円)などに向けた動きが期待されます。

フシ多い1,800円処では下げ止まりに期待

(図2)一方仮に軟調な展開が続く場合は、まず過去に高安を多くつけたフシの1,800円処で下げ止まるか注目されます。仮に同水準を下放れた場合は、2020年2月高値(1,605.2円)や2020年以降の上昇幅に対する2/3押し(1,594円)などがある1,600円前後の水準がさらなる下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2023年2月24日。図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

ご投資にあたっての注意点