本日の株式市場

前日の米国市場で、一部の議員がFDICによる預金保証枠の拡大承認を提案しているとの報道を受けて、投資家心理の改善につながり、米主要株価3指数は揃って大幅高となりました。この流れを受けて、日経平均株価は前日比199円高の27,421円で取引を開始しました。一方、米国の2月のコアCPI(米消費者物価指数)が前月比+0.5%となり、市場予想の同+0.4%を上回り、インフレの根強さが改めて認識され、先行き不透明感が残る中で、間もなく上げ幅を縮小する展開となりました。中でも指数寄与度の高いファーストリテイリングやソフトバンクグループの軟調が目立ちました。後場は27,300円近辺で推移し、一時、前日比116円安に下げ幅を広げる場面も見られましたが、終値は前日比7円高の27,299円と小幅ながら4営業日ぶりに反発し取引を終えました。

東証プライム市場では、値上がり1,498銘柄に対して、値下がり307銘柄と値上がり優勢でした。業種別では26業種が上昇し、前日に大きく下落していた銀行業が前日比+3.34%、保険業が同+2.81%で上昇率上位となりました。

本日発表予定の海外経済指標等

【米国】

  • 3月NY連銀製造業景気指数
    前月:-5.8 予想:-7.9
  • 2月小売売上高(前月比)
    前月:+3.0% 予想:-0.4%
  • 2月生産者物価指数(前年比)
    (総合)前月:+6.0% 予想:+5.4%
    (コア)前月:+5.4% 予想:+5.2%
  • 3月NAHB住宅市場指数
    前月:42 予想:40

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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