海外市場の振り返り

15日の米国株式市場で、NYダウは一時700ドルを超える下落となりました。金融大手クレディ・スイス・グループの経営不安から欧州株式市場が大幅安となり、米国株式市場にも売りが波及しました。経営不振が続くクレディ・スイス・グループを巡り、筆頭株主のサウジ・ナショナル・バンクの会長が、「追加の出資要請には応じない」と述べたことが報じられました。米国SVBの経営破綻による金融不安が続く中、市場の警戒感が一段と高まり、金融株を中心に下落しました。その後、スイス中銀が「クレディ・スイス・グループは必要な資本と流動性を満たしているが、必要なら流動性を供給する」との声明を発表したことなどを受けて、NYダウの下落幅は縮小しました。

相場の注目点

3月20-21日のFOMCで利上げが見送られるとの観測が再浮上しています。米国2年債利回りは急速に低下し、昨年9月以来となる3.8%台の水準となっています。米国10年債利回りも前日から低下したことで、米国株式市場では、高PERのハイテク株などには買いが入りました。本日の日本株式市場では、金融株とともに、半導体やハイテク関連株の動向が注目されます。

本日のイベント

本日は、ECB金融政策理事会が開催されます。ECBが0.5%ポイントの利上げを行うとの見方が低下しています。今後の金融政策について、会合後のラガルド総裁の発言も注目されます。

(投資情報部  澤田 麻希 )

(注)データは日本時間2023年3月16日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

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