本日の株式市場

本日の日経平均株価は前日比432円安の26,796円で取引を開始し、その後、26,632円まで下落しました。前日、クレディ・スイス・グループの経営不振を受けた先行き不透明感の高まりから、米国株式市場でNYダウやS&P500指数が下落したことが下押し要因となりました。セクターでは、日本の長期金利が一段と低下したことにより、銀行業などの金融株が下落し、日経平均株価を押し下げました。

午前の取引時間中に、クレディ・スイス・グループがスイス中銀からの資金調達による流動性強化策を発表すると、金融システムに対する不透明感が一部後退し、日経平均株価の下落幅は縮小しました。東京エレクトロンなどの半導体関連株は、韓国などアジア株式市場の下落幅が縮小したことが好感され、前日比上昇へと転じ、日経平均株価を下支えしました。ただ、16日夜間にECB金融政策理事会の結果発表を控えるなか、引けにかけては27,000円付近で一進一退の展開となり、日経平均株価は前日比218円安の27,010円で本日の取引を終了しました。

本日発表予定の海外経済指標等

【米国】

  • 3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
     前月:-24.3 予想:-15.0
  • 2月住宅着工・建設許可件数(年率)
     (着工)前月:130.9万件 予想:131.0万件
     (許可)前月:133.9万件 予想:134.3万件

【ユーロ圏】

  • ECB金融政策理事会・結果発表
     (主要政策金利)前回:3.00% 予想:3.50%
     (預金ファシリティ・レート)前回:2.50% 予想:3.00%
  • ラガルドECB総裁記者会見 

(注)経済指標などの市場予想はブルームバーグによる市場コンセンサス予想。時間は日本時間。
(出所)東京証券取引所等より野村證券投資情報部作成

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